タクロリムス10mg（タコロス軟膏）0.03％
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タクロリムス20mg（タコロス軟膏）0.03％
非ステロイド性のアトピー性皮膚炎の治療薬です。ステロイド外用薬の3群(強力)に相当する効果があります。肌の炎症、痒み、腫れ、ただれ、赤みなどの症状を改善します。
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タクロリムス（タコロスフォルテ軟膏）0.1％
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タクロリムスの概要
タクロリムスは、主にアトピー性皮膚炎の治療に用いられる塗り薬です。
有効成分のタクロリムスは免疫抑制剤で、臓器移植後の拒絶反応を予防する目的で用いられることが多い成分です。
その強力な免疫抑制作用を応用して、アトピー性皮膚炎の治療のための外用薬として開発されました。
アトピー性皮膚炎は、免疫力の過剰反応によるアレルギー性の皮膚疾患であり、主に食品や肌に触れたアレルギー物質によって、繰り返し肌に炎症が出て、かゆみや痛み、ただれなどの症状が起きます。
タクロリムスは、細胞間の情報伝達物質であるサイトカインの産生を抑制する作用と、アレルギー反応を抑制する作用で、体の免疫反応が過度に高まっている状態を正常に整えることで、これらの症状を改善する効果が期待できます。
アトピー性皮膚炎の治療では広くステロイド剤が使われていますが、タクロリムスは作用秩序が異なります。
そのため、長期間使用しても皮膚の萎縮を起こすことはなく、使用を中止してもリバウンド症状はほとんど起こらないとされています。
そのため、ステロイドの外用薬で症状が治まった後の、長期的な維持管理目的で使われることが多いお薬です。
特にステロイド剤が使用しにくい、顔や目の周りなど、皮膚の薄い部位にも使えるのがメリットです。
タクロリムスの使用方法
通常、成人は1日1～2回、適量を患部に塗布します。
1日当たりの使用量は、5mgを超えないようにしてください。
手をよく洗ってから塗り、塗り終わった後もよく手を洗ってください。
皮膚がただれている部分や、ジュクジュクした部分、またにきびやおできがある部分、皮膚以外の粘膜（口・鼻・外陰部など）には塗らないでください。
タクロリムスの副作用
タクロリムスは塗りはじめに、灼熱感やほてり感、ヒリヒリ感、かゆみなどの刺激症状が出ることがあります。
ほとんどの場合一時的であり心配はいりませんが、症状が悪化するような場合は医療機関を受診してください。
注意が必要な副作用としては、皮膚の感染症があります。
タクロリムスは皮膚の免疫力を低下させるため、細菌やウィルスに感染しやすくなってしまうといデメリットがあります。
そのため、毛のう炎、伝染性膿痂疹、単純疱疹、カポジ水痘様発疹症、白癬などの皮膚感染症を発症する可能性がありますので、使用中は皮膚の状態には注意を払い、異常を感じた場合は医療機関を受診してください。
タクロリムスの注意事項
タクロリムスを塗った部位に、紫外線を当てないようにしてください。
日焼けサロンや、紫外線治療のランプなどの使用も避けてください。
