アンピシリン(カンピシシリン)250mg
代表的なβラクタム系抗生物質にはペニシリンがありますが、カンピシシリン(アンピシリン)250mgはペニシリンを改良し、幅広い細菌に対して効果が期待されているお薬です!

アンピシリンの概要
アンピシリンは代表的なβラクタム系の抗生物質ペニシリンの改良版として広範囲の細菌に効果がある感染症の治療に使われる抗生物質になります。
βラクタム系の抗生物質は細菌が大きくなる上で欠かすことができない細胞壁が作られる過程を阻害し、細胞壁を作れなくしたり、細胞壁を薄くしたりしてくれます。
このことで、細胞分裂ができなくなり、大きくなることができずに、結果的に細菌自体が壊れます。
βラクタム系の抗生物質として有名なペニシリンですが、ブドウ球菌属のグラム陽性菌には効果があっても、グラム陰性菌(大腸菌等)にはあまり効果は期待できないことが問題点でした。
この問題点を解消したのがアンピシリンになります。グラム陰性菌等広範囲の細菌にも効果があり、具体的には肺炎球菌、インフルエンザ菌、淋菌、赤痢菌等が挙げられます。
広範囲で効果があるアンピシリンですが、服用に際し耐性菌が現れるのを防止するためにも、服用は必要最小限に留める必要があります。
アンピシリンの副作用としてはじんましん、発疹、下痢、食欲不振、倦怠感等々があります。
特に多いとされている下痢は腸内の悪玉菌だけではなく、善玉菌もアンピシリンが退治しようとしてしまうことから起こるもので、そこまで心配する必要はありませんが、長期間下痢が続いたり、血便が出る場合等は、受診するようにしてください。