アフターピル(アイピル)
アイピルは世界で広く使用されている緊急避妊薬で、アフターピルと呼ばれています。有効成分である合成黄体ホルモンが受精卵着床を邪魔する働きをするため、性交後72時間以内に服用することで効果を発揮します。
アイピルの効果
アイピルがどのように体に作用して、避妊効果を生むのかについて知っておきましょう。
アイピルは排卵前の卵胞期に使用することで、本来正常に来る排卵を抑える作用を持っています。
排卵を遅らせて子宮内膜への着床を阻害し、避妊効果を狙うことができます。
そのため、あくまでも妊娠を阻害する薬であって、中絶薬ではありません。
もし着床が成立した後でアイピルを飲んでも効果は無いので、できるだけ早めの服用が必要になります。
性交後120時間までであれば、効果を発揮すると言われていますが、高い効果を得るためには24時間以内の服用の方が確率が上がります。
ただし120時間を超えた段階でも、妊娠率を低下させる研究結果は出ているため、越えていても試してみる価値はあるでしょう。
服用して効果があるのかについては、月経予定日や排卵予定日を確認してから検討するので、素人が判断するのは難しい場合もあります。
そのため医師の判断を仰いでから、服用するかどうかを決めることが重要です。
またアイピルを飲めば必ず避妊できるかと言えばそうではなく、避妊の確率は80%と言われています。
服用すると約80%の女性は5日間~7日間程度は排卵が起こらないので、その間に性器内に侵入した精子は受精能力を失います。
結果妊娠を成立させないことができるのですが、排卵前の状態であっても、100%の避妊ができるかと言えばそうではありません。
副作用も報告されているため、気軽に飲めない薬だという事は覚えておきましょう。